広重ぶるう

単行本
文芸一般
時代小説
作品カナ:ヒロシゲブルウ
紙書籍ISBN:978-4-10-336854-0
紙書籍ISBN:978-4-10-336854-0
描きたいんだよ、おれが見てきた江戸の青空を――。〈青の浮世絵師〉歌川広重が謳歌した遅咲き人生!
美人画は「色気がない」、役者絵は「似ていない」と酷評されてばかりの歌川広重。鳴かず飛ばずの貧乏暮らしのなか、舶来の高価な顔料「ベロ藍」の、深く澄み切った色味を目にした広重は、この青でしか描けない画があると一念発起する。葛飾北斎、歌川国貞が人気を博した時代に、日本の美を発見した名所絵で一世を風靡し、遠くゴッホをも魅了した絵師の、比類なき半生を描く傑作長編。
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梶よう子(カジ・ヨウコ) プロフィール

東京都生まれ。フリーライターとして活動するかたわら小説を執筆。2005(平成17)年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。2008年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞。2016年『ヨイ豊』で直木賞候補、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。著書に、「みとや・お瑛仕入帖」シリーズのほか、『宝の山 商い同心お調べ帖』『立身いたしたく候』『ことり屋おけい探鳥双紙』『葵の月』『北斎まんだら』『とむらい屋颯太』『菊花の仇討ち』『噂を売る男 藤岡屋由蔵』『吾妻おもかげ』など多数。