城塞(下)(新潮文庫)
新潮文庫
歴史小説−中世
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作品カナ:ジョウサイ03シンチョウブンコ
シリーズ名: 城塞
紙書籍ISBN:978-4-10-115222-6
シリーズ名: 城塞
紙書籍ISBN:978-4-10-115222-6
夏ノ陣を前にして、大坂方には、もはやいかなる勝機も残されてはいなかった。陥落してゆく巨城の運命に託して豊臣家滅亡の人間悲劇を描く歴史長編、完結編。
外濠も内濠も埋められて裸城となった大坂城に対して、家康は最後の戦いをしかける。夏ノ陣を前にして、大坂方には、もはやいかなる勝機も残されてはいなかった。数十万の東軍を相手に、真田幸村、毛利勝永らは、家康の本営にまで斬り込む働きをするが、後続の部隊がなく、いずれも城を墳墓に討死してゆく。秀頼、淀殿は自尽し、巨城の炎上をフィナーレに戦国時代はその幕を閉じる。
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司馬遼太郎(シバ・リョウタロウ) プロフィール
(1923-1996)大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を一新する話題作を続々と発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞を受賞したのを始め、数々の賞を受賞。1993(平成5)年には文化勲章を受章。“司馬史観”とよばれる自在で明晰な歴史の見方が絶大な信頼をあつめるなか、1971年開始の『街道をゆく』などの連載半ばにして急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。