野性の呼び声(新潮文庫)
新潮文庫
アメリカ文学
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ヤセイノヨビゴエシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-211102-4
紙書籍ISBN:978-4-10-211102-4
きびしい自然と、人間の容赦ないむちの響きに、バックの野性はめざめてゆく。
ゴールド・ラッシュ時代、セント・バーナードとシェパードの血をうけた飼犬バックは、ある日、邸から盗み出され、アラスカ氷原へと連れてゆかれた。そこには、橇犬(そりいぬ)としての苛酷な日々が待っていた。きびしい自然と、人間の容赦ないむちの響きに、バックの野性はめざめてゆく。数年後、広い峡谷を駆けてゆく狼の一群のなかに、毛並みのふさふさとしたたくましいバックの姿が見られた――。
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ジャック・ロンドン(London,Jack) プロフィール
(1876-1916)占星術師の私生児としてサンフランシスコに生れる。無軌道な少年時代の後、アザラシ狩り船に乗船、さらに北米大陸の放浪、クロンダイク地方のゴールドラッシュへの参加、新聞特派員として日露戦争時の日本・満州への赴任など、様々な体験を積む。1900年、短編集『狼の子』が好評を博し、以後流行作家として『野性の呼び声』『白い牙』『海の狼』『鉄の踵』『マーティン・イーデン』等を発表。が、成功者の顔と自己の真実との相剋に苦しんだ。モルヒネ自殺と言われる。