透明な迷宮(新潮文庫)

平野啓一郎/著
配信開始日: 2017/06/16
価格:572円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:トウメイナメイキュウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-129043-0
初対面の男女が巻き込まれた官能的な悲劇。現実が隠す美を結晶化した珠玉の短編集。
深夜のブタペストで監禁された初対面の男女。見世物として「愛し合う」ことを強いられた彼らは、その後、悲劇の記憶を「真の愛」で上書きしようと懸命に互いを求め合う。その意外な顛末は……。表題作「透明な迷宮」のほか、事故で恋人を失い、九死に一生を得た劇作家の奇妙な時間体験を描いた「Re:依田氏からの依頼」など、孤独な現代人の悲喜劇を官能的な筆致で結晶化した傑作短編集。

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平野啓一郎(ヒラノ・ケイイチロウ) プロフィール

1975年、愛知県生れ、北九州市出身。小説家。京都大学法学部在学中の1998年、中世ヨーロッパを舞台にした「日蝕」によりデビュー。同作は翌年、第120回芥川賞を受賞した。『葬送』、『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞)、『ある男』(読売文学賞)など著書多数。20年以上にわたり書き継いできた論考を集大成した『三島由紀夫論』(2023年)は、小林秀雄賞を受賞している。

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