さのよいよい
単行本
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:サノヨイヨイ
紙書籍ISBN:978-4-10-317824-8
紙書籍ISBN:978-4-10-317824-8
イヤなことは燃やしちまえば、いいんだよ。本当の事件から生まれた「炎上」小説。
ロケットマンがロス五輪の会場に降り立ち、「未来」が「現実」となった一九八四年の夏、世田谷では僧侶が伴侶を日本刀で斬りつけ、火が放たれ、盆踊りの終わった夜空を真っ赤に染めていた。三十二年前の放火殺人事件を探るうち、わたしは家族の秘めごとやおのれの不甲斐なさを思い知らされる。シリアスで、ちょっと熱めの長篇小説。
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戌井昭人(イヌイ・アキト) プロフィール
1971年、東京生まれ。文学座を経てパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げし、脚本を担当、出演もしている。2009年『まずいスープ』で作家デビュー(表題作は芥川賞候補に)、2014年「すっぽん心中」で川端康成文学賞、2016年『のろい男 俳優・亀岡拓次』で野間文芸新人賞を受賞(このシリーズの前作『俳優・亀岡拓次』は安田顕主演で映画化された)。著書はほかに『ぴんぞろ』『ひっ』『ゼンマイ』『壷の中にはなにもない』などがある。