花散る里の病棟(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ハナチルサトノビョウトウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-118832-4
紙書籍ISBN:978-4-10-118832-4
大正から令和まで、つねに患者と共に戦い涙し喜ぶ「町医者」の姿を描く感動の医療小説。
町医者こそが医師という職業の集大成なのだ――。大正時代、「虫医者」として頼りにされた初代。軍医として戦線を彷徨った二代目。地元で内科医院を開いた三代目。先端医療に取り組む外科医として、パンデミックに直面した四代目。時代の荒波を越え、地域に根ざし、つねに患者と共に戦い、涙し、喜ぶ開業医の心とは。病と命の現場に真摯に向き合う姿を抒情豊かに描きだして感動を呼ぶ百年の物語。(解説・佐野史郎)
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帚木蓬生(ハハキギ・ホウセイ) プロフィール
1947(昭和22)年福岡県生れ。精神科医・作家。東京大学仏文科卒業後、九州大学医学部に学ぶ。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞を受賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞を受賞するなど活躍する傍ら、医師として三十五年以上、ギャンブル症の治療に取組んできた。