まもなく配信 千曲川のスケッチ(新潮文庫)

島崎藤村/著
配信開始日: 2025/04/04
価格:605円(税込)
新潮文庫
エッセイ・随筆 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:チクマガワノスケッチシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-105513-8
このスケッチは、いろいろの意味で思い出の多い小諸生活の形見である。――藤村。28歳の藤村の口語文への最初の試みは、大自然に囲まれた信州での生活において行われた。
明治三十二年四月、詩集「若菜集」などにより、すでに新体詩人として名声を得ていた藤村は、教師として単身、信州小諸へ赴いた――。陽春の四月から一年の歳月、千曲川にのぞむ小諸一帯の自然のたたずまい、季節の微妙な移り変わり、人々の生活の断面を、画家がスケッチをするように精緻に綴った「写生文」。「詩から散文へ」と自らの文学の対象を変えた藤村の文体の基礎を成す作品。(解説・平野謙)

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島崎藤村(シマザキ・トウソン) プロフィール

(1872-1943)筑摩県馬籠村(現在の岐阜県中津川市)に生れる。明治学院卒。1893(明治26)年、北村透谷らと「文学界」を創刊し、教職に就く傍ら詩を発表。1897年、処女詩集『若菜集』を刊行。1906年、7年の歳月をかけて完成させた最初の長編『破戒』を自費出版するや、漱石らの激賞を受け自然主義文学の旗手として注目された。以降、自然主義文学の到達点『家』、告白文学の最高峰『新生』、歴史小説の白眉『夜明け前』等、次々と発表した。1943(昭和18)年、脳溢血で逝去。享年72。

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