『吾輩は猫である』殺人事件(新潮文庫)

奥泉光/著
配信開始日: 2009/01/23
価格:869円(税込)
新潮文庫
文芸一般 ミステリ TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ワガハイハネコデアルサツジンジケンシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-128421-7
「猫」の最後に死んだはずが、目覚めたらなぜか上海にいた「吾輩」。そこへ飛び込んだ苦沙弥先生殺害の報、そして犯人はこの街に? 漱石文体を駆使した書下ろし1000枚、純文学をぶっ飛ばす奇想天外の大冒険ミステリー。
「吾輩は猫である。名前はまだ無い」この一行に、大きな謎が仕組まれていたとは―。上海の街に苦沙弥先生殺害の報せが走り、猫の「吾輩」はじめ、おなじみ寒月、東風、迷亭に三毛子、さらには英国猫のホームズやワトソン、シャム猫の伯爵など、集まった人が、猫が入り乱れ、壮大な野望と謀議が渦を巻く。卓抜な模写文体とロマンで、日本文学の運命を変えた最強のミステリー。

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奥泉光(オクイズミ・ヒカル) プロフィール

1956(昭和31)年山形県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。同大学院修士課程修了。1993(平成5)年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器―軍艦「橿原」殺人事件』で野間文芸賞、2014年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞、2018年『雪の階』で柴田錬三郎賞、毎日出版文化賞を受賞。主な作品に、『バナールな現象』『「吾輩は猫である」殺人事件』『シューマンの指』『死神の棋譜』、「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」シリーズなどがある。

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