書評・エッセイ

2020年11月号掲載

小川糸『とわの庭』刊行記念特集

『とわの庭』読みました!!

書店員さんからひとこと

2020年本屋大賞第2位、小川糸さんの待望の最新長篇『とわの庭』
「生きているってすごいことなんだねぇ」            

対象書籍名:『とわの庭』
対象著者:小川糸
対象書籍ISBN:978-4-10-331193-5

 有隣堂
 ラスカ小田原店
 高橋美羽子さん

 生きるのに必要なもの、ほんとうに必要なことは何だろうか。それが満たされていれば、何がなくとも、何ができなくとも、光の中で生きていけるのかもしれない。そんなことを思う物語。音や匂いや気配、そんなものがいとしくなる。


 うさぎや
 矢板店
 山田恵理子さん

 社会派テーマが、小川糸さんの紡ぐ 言葉で伝えられる、不思議な揺らぎと癒しの物語。何度も読み返したくなり、愛情が無尽蔵にあふれてくる。未来を照らしてくれるラスト一行の言葉を、私はずっと胸に抱いていきたい。


 紀伊國屋書店
 加古川店
 吉田奈津子さん

 前半はショッキングでしたが、最後には、人間のすごい生命力を見せられた気がしました。そして、言葉、物語、本というものに、確かに救われる、と確信できました。きっと誰かの生きる糧になる、と思うと、本を売る人間としての使命感も湧いてきました。糸さんの想いが、たくさんの人に届きますように。


 丸善
 丸広百貨店東松山店
 本郷綾子さん

 あふれるような光に、包まれた気がした。澱んだものをすべて脱ぎ捨てて洗い清め、ひとは変われるのだと信じさせてくれる物語でした。
 この世に存在するすべての苦しみに、この光が降り注ぐことを願ってやみません。


 ブックポート
 大和店
 櫻井もなみさん

 優しい陽だまりに包まれているような......そんな気持ちになりました。前向きに今この一瞬をどう生きてゆけばいいのかを考えるとわちゃんの姿に光を感じました。自分から一歩を踏み出すのは、とても勇気がいることですが、きっとそんな誰かの背中をそっと押してくれる、優しい物語です。


 あおい書店
 富士店
 鈴木裕里さん

 生きていると、辛いこと、悲しいこと、苦しいことがある。私たちは下を向いてしまいがちだ。でも前を向いて生きること――どんなときにも、空を見上げれば太陽が、鳥が、緑が見守っていてくれる。私たちのまわりには、支えてくれるものがたくさんあることを教えてくれます。私はスイカズラを庭に植えました。次の春が楽しみです。

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