書評
2022年2月号掲載
浅田次郎『母の待つ里』刊行記念特集
『母の待つ里』はこんな小説!
『母の待つ里』は、これから読む皆さんの愉しみを損ねないよう、詳しいストーリーをご紹介できない小説です。そこで、読後はどんな気持ちになる作品なのか、一足先に読んだ方々の声をお届けします。
対象書籍名:『母の待つ里』
対象著者:浅田次郎
対象書籍ISBN:978-4-10-439406-7
「人と人との絆は、血のつながりだけではない! 帰る故郷があるだけで、人は強くなれる。幸せになれる。母親の存在というのは本当に偉大です。やはり浅田次郎、泣かせますね。心に響きました。」
―――有隣堂藤沢店 佐伯敦子さん
「膨れ続ける都市部と荒廃する地方の格差を描きながら、最後は一人一人の心に寄り添って、本当の幸せとは何か、自然な家族関係、人間関係とは何かを改めて突き付けられました。」
―――TSUTAYA ららぽーと EXPOCITY 飯室繁樹さん
「「ふるさと」とは心が帰りたいと思っている場所、本当の自分を見せても受け入れてくれる心のよりどころだと感じました。読後、今も日だまりのように心地よいぬくもりが胸にじんわり広がり続けています。」
―――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
「どんなに時代が変わろうとも、どんなに形が変わろうとも、そこに待つ人がいるならば、郷愁の念を抱くのが人である。この小説で救われる人がいると思う。」
―――萬松堂 中山英さん
「他人事じゃない。これはまったく他人事じゃない。」
―――加賀谷書店茨島店 菅野芳久さん
「浅田次郎が綴った小説は未来のビジネスモデルを提示しながら、人の根源的な苦しみを描き出した。この小説に肩の力を抜いて向き合いましょう。あなたも私も泣いていいんです。」
―――ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん
「デジタル優先の現代、愚直に人生を積み上げてきた者たちが求める心の原風景とはなにか?身につまされる物語。」
―――中井貴一さん(俳優)
「フィクションでもかまわない、だまされていてもいいから、「ふるさと」が欲しい。そう望まずにいられないほどの現代日本の「ふるさと喪失」の深さに、涙せずにいられない。」
―――隈研吾さん(建築家)
浅田次郎さんのインタビューや読者へのメッセージが動画で見られる『母の待つ里』特設サイトもチェック!
https://www.shinchosha.co.jp/special/hahanomatsusato/