加藤幸子(カトウ・ユキコ)
1936年札幌市生まれ。1941年に両親とともに北京へ渡り、1947年に引き揚げ船に乗り帰国。北海道大学農学部卒業。農林省農業技術研究所に勤める傍ら「三田文学」に作品を発表。1982年「野餓鬼のいた村」で新潮新人賞を受賞、翌1983年「夢の壁」で第88回芥川賞を受賞した。1991年『尾崎翠の感覚世界』で芸術選奨文部大臣賞を、2002年『長江』で毎日芸術賞を受賞。他の著書に『ジーンとともに』『池辺の棲家』『家のロマンス』『〈島〉に戦争が来た』『鳥よ、人よ、甦れ』、絵本に『くさはら』(絵:酒井駒子)などがある。