荒川洋治(アラカワ・ヨウジ)
1949(昭和24)年福井県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。現代詩作家、批評家。1975年『水駅』でH氏賞を受賞、戦後詩の転換点となる詩集として注目をあびる。その後1997(平成9)年『渡世』で高見順賞、1999年『空中の茱萸』で読売文学賞、2005年『心理』で萩原朔太郎賞を受賞。エッセイでは2003年『忘れられる過去』で講談社エッセイ賞受賞。その一方、新聞の文芸時評も長く務め、従来のスタイルの時評に真っ向から対抗し話題となる。2006年にこれらをまとめた『文芸時評という感想』で小林秀雄賞を受賞した。テレビ・ラジオでの発言も多い。