中村紘子(ナカムラ・ヒロコ)
(1944-2016)三歳で、桐朋学園音楽科の前身となった「子供のための音楽教室」第一回生として井口愛子氏に師事。慶應義塾中等部三年在学中、日本音楽コンクールにおいて史上最年少で第一位特賞を受賞。翌年NHK交響楽団初の世界一周公演のソリストに抜擢され、天才少女としてデビュー。その後、ジュリアード音楽院で日本人初の全額奨学金を獲得、ロジーナ・レヴィン女史に師事。第七回ショパン・コンクールで日本人初の入賞と併せて最年少者賞を受賞。チャイコフスキー・コンクール、ショパン・コンクールの審査員を歴任。浜松国際ピアノコンクールの審査委員長も務めた。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『チャイコフスキー・コンクール』などの著書でも知られる。