想い出あずかります
単行本
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:オモイデアズカリマス
紙書籍ISBN:978-4-10-300633-6
紙書籍ISBN:978-4-10-300633-6
夕焼けの帰り道、暗くなるまで語らった――毎日が特別だったあの頃が、蘇る。
嬉しいのに涙が出て、傷ついても信じてみたい。自分にそんな感情があることを、初めて知って驚いた。こんなに大事な想い出を、人は忘れてしまうもの? ううん、忘れ去るなんて、きっとしない。見えなくて触れないからこそ大事だって、分かってる。人間って侮れないんだよ――。きらきらと胸を打つ、大人のための長編小説。
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吉野万理子(ヨシノ・マリコ) プロフィール
1970(昭和45)年、神奈川県出身。新聞社、出版社勤務などを経て、2005(平成17)年『秋の大三角』で第1回新潮エンターテインメント新人賞を受賞。他の著書に『雨のち晴れ、ところにより虹』『今夜も残業エキストラ』『想い出あずかります』『海岸通りポストカードカフェ』『空色バウムクーヘン』『連れ猫』『ロバのサイン会』『イモムシ偏愛記』『忘霊トランクルーム』など多数。『チームふたり』に始まる「チーム」シリーズや『いい人ランキング』『部長会議はじまります』など、児童向けの作品も精力的に執筆している。脚本では『73年前の紙風船』で第73回文化庁芸術祭ラジオドラマ部門優秀賞受賞。