ジャンケン文明論(新潮新書)
新潮新書
ノンフィクション一般
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作品カナ:ジャンケンブンメイロンシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610111-3
紙書籍ISBN:978-4-10-610111-3
『「縮み」志向の日本人』の著者が問う新文明論。西洋的二者択一からアジア的三つ巴の思考へ。
誰も勝たない、誰も負けない、東洋独自の循環型の文明――著者はそれを「ジャンケン文明」と呼ぶ。西洋型の近代文明は、二項対立の「コイン投げ文明」であった。だが、そこからはもう「衝突」しか生まれてこない。今こそ東アジアが、日本、韓国、中国の新しい関係を携えて、その独自の文明の豊かさを世界に発するべきではないか……。「拳の文化」をたどり、時代を読み解きながら考える、「共存」のための文明論。
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李御寧(イー・オリョン) プロフィール
1934年生まれ。ソウル大学大学院碩士。文学博士。専門分野は、批評文学、記号学。梨花女子大名誉教授。韓国の初代文化相。現在、中央日報社常任顧問。著書に『韓国人の心 増補・恨の文化論』『「縮み」志向の日本人』『「ふろしき」で読む日韓文化』などがある。