葬送 第一部(下)(新潮文庫)
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新潮文庫
純文学
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ソウソウ0102シンチョウブンコ
シリーズ名: 葬送
紙書籍ISBN:978-4-10-129034-8
シリーズ名: 葬送
紙書籍ISBN:978-4-10-129034-8
ロマン主義全盛の19世紀パリ社交界を舞台に壮大に描かれる、天才たちの生の光芒。
彫刻家クレザンジェは、ソランジュに求婚し、その母サンドはこれを了承した。病床にあったショパンは、ドラクロワとともに深い危惧を抱く。その彫刻家の軽佻・利己・浪費といった性行を知っていたからだ。事実、彼は二十万フランもの不動産を持参金という名目で略取しようとしていた。そして……。荘重な文体が織りなす人間の愛憎、芸術的思念、そして哲学的思索。感動の第一部完結編。
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平野啓一郎(ヒラノ・ケイイチロウ) プロフィール
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1975年、愛知県生れ、北九州市出身。小説家。京都大学法学部在学中の1998年、中世ヨーロッパを舞台にした「日蝕」によりデビュー。同作は翌年、第120回芥川賞を受賞した。『葬送』、『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『マチネの終わりに』(渡辺淳一文学賞)、『ある男』(読売文学賞)など著書多数。20年以上にわたり書き継いできた論考を集大成した『三島由紀夫論』(2023年)は、小林秀雄賞を受賞している。