ふぉん・しいほるとの娘(下)(新潮文庫)

吉村昭/著
配信開始日: 2013/05/03
価格:1,089円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:フォンシイホルトノムスメ02シンチョウブンコ
シリーズ名: ふぉん・しいほるとの娘
紙書籍ISBN:978-4-10-111732-4
過酷な運命を撥ね返した女性の一生。江戸時代に女の身でありながら、「お稲」は医学の道を歩みつづける。吉川英治文学賞受賞作。
日本に残されたお稲は偉大な父・シーボルトを慕って同じ医学の道を志す。女の身で医者になることなど想像すらできなかった時代に、父の門下生を各地に訪ね産科医としての実力を身につけていくが、教えをうけていた石井宗謙におかされ、女児を身ごもってしまう……。激動の時代を背景に、数奇な運命のもとに生まれた女の起伏に富んだ生涯を雄渾の筆に描く吉川英治文学賞受賞の大作。

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吉村昭(ヨシムラ・アキラ) プロフィール

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

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