長英逃亡(下)(新潮文庫)

吉村昭/著
配信開始日: 2013/06/07
価格:737円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:チョウエイトウボウ02シンチョウブンコ
シリーズ名: 長英逃亡
紙書籍ISBN:978-4-10-111726-3
各地に伸びる幕府の探索の手。だが、男は東へ西へと日本中を……。開化の魁・高野長英の数奇な後半生。
放火・脱獄という前代未聞の大罪を犯した高野長英に、幕府は全国に人相書と手配書をくまなく送り大捜査網をしく。その中を門人や牢内で面倒をみた侠客らに助けられ、長英は陸奥水沢に住む母との再会を果たす。その後、念願であった兵書の翻訳をしながら、米沢・伊予宇和島・広島・名古屋と転々とし、硝石精で顔を焼いて江戸に潜伏中を逮捕されるまで、六年四か月を緊迫の筆に描く大作。

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吉村昭(ヨシムラ・アキラ) プロフィール

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

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