原色の街・驟雨(新潮文庫)

吉行淳之介/著
配信開始日: 2014/04/04
価格:605円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ゲンショクノマチシュウウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-114301-9
【芥川賞受賞の名篇「驟雨」を含む初期傑作五編】女は自らの欲望に気づき、溺れていく……。憎悪、快感、嫉妬。
見知らぬ女がやすやすと体を開く奇怪な街。空襲で両親を失いこの街に流れついた女学校出の娼婦あけみと汽船会社の社員元木との交わりをとおし、肉体という確かなものと精神という不確かなものとの相関をさぐった「原色の街」。散文としての処女作「薔薇販売人」、芥川賞受賞の「驟雨」など全5編。性を通じて、人間の生を追究した吉行文学の出発点をつぶさにつたえる初期傑作集。

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吉行淳之介(ヨシユキ・ジュンノスケ) プロフィール

(1924-1994)1924(大正13)年、岡山市生れ。東京大学英文科中退。1954(昭和29)年「驟雨」で芥川賞を受賞。性を主題に精神と肉体の関係を探り、人間性の深淵にせまる多くの作品がある。また、都会的に洗練されたエッセイの名手としても知られる。1994(平成6)年、病没。主要作品は『原色の街』『娼婦の部屋』『砂の上の植物群』『星と月は天の穴』(芸術選奨文部大臣賞)『暗室』(谷崎賞)『夕暮まで』(野間賞)『目玉』等。

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