青い光(新潮文庫)

大岡昇平/著
配信開始日: 2014/04/04
価格:627円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:アオイヒカリシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-106511-3
自分を裏切った妻を救うために、夫は荒れ狂う海に飛び込んだ――〈現代人は愛する者のために命を棄てることができるか〉を問う。
津田信雄と園子は共働きの貧しい夫婦だが、平凡な生活の中にささやかな幸福を見出している。信じ合う若い二人の間にひびが入り始めたのは、園子の勤める病院に流行作家の田辺が入院してからだった。田辺はそのころ、人妻の愛人と同棲していた。二組の男女の愛憎のもつれは意外な方向へと展開して行く──。〈現代人は愛する者のために命を棄てることができるか〉を問う長編恋愛小説。

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大岡昇平(オオオカ・ショウヘイ) プロフィール

(1909-1988)東京生れ。京都帝大仏文科卒。帝国酸素、川崎重工業などに勤務。1944(昭和19)年、召集されてフィリピンのミンドロ島に赴くが、翌年米軍の俘虜となり、レイテ島収容所に送られる。1949年、戦場の経験を書いた『俘虜記』で第1回横光利一賞を受け、これが文学的出発となる。小説家としての活動は多岐にわたり、代表作に『武蔵野夫人』『野火』(読売文学賞)『花影』『レイテ戦記』(毎日芸術大賞)などがある。1971年、芸術院会員に選ばれたが辞退。

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