ミカドの淑女(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ミカドノオンナシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-119113-3
紙書籍ISBN:978-4-10-119113-3
その女の名は下田歌子。明治の宮廷を襲った一大スキャンダルの奇怪な真相を、当時の異様な宮廷風俗をまじえて描く異色の長編小説。
その女の名は下田歌子。女官として宮廷に出仕するや、その才気によって皇后の寵愛を一身に集め、ついには華族子女憧れの的、学習院女学部長となった女。ところが平民新聞で、色恋沙汰を暴露する連載記事が始まり、突然の醜聞に襲われる。ここに登場するのは、伊藤博文、乃木希典、そして明治天皇……。明治の異様な宮廷風俗を描きつつ、その奇怪なスキャンダルの真相を暴く異色の長編。
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林真理子(ハヤシ・マリコ) プロフィール
1954(昭和29)年、山梨県生れ。1982年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーになる。1986年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、1995(平成7)年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、1998年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞、2020(令和2)年、菊池寛賞を受賞。2022年、野間出版文化賞を受賞。そのほかの著書に『不機嫌な果実』『アッコちゃんの時代』『我らがパラダイス』『西郷どん!』『愉楽にて』『小説8050』『平家物語』など多数。2018年、紫綬褒章を受章。