医師の一分(新潮新書)
新潮新書
医学一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:イシノイチブンシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610597-5
紙書籍ISBN:978-4-10-610597-5
「命はすべて平等」なんて大嘘です。臨床の現場から射抜く「偽善」の数々。
医学の進歩で、なかなか死ねない社会が到来した。しかし90歳過ぎの老衰患者に点滴をし、抗生物質を投与し、透析を行いペースメーカーまで入れて、なんのために「救う」のだ。数多くの死に立ち会ってきた著者は、今どきの「タテマエ」「良識」を嘲笑う。「命に上下は存在する」「患者の自己決定を信じない」「現代の医者は『死神』の仕事を担う」……現代人である「あなた」の死に方についての、辛辣かつ深遠な思索。
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里見清一(サトミ・セイイチ) プロフィール
本名・國頭英夫。1961(昭和36)年鳥取県生まれ。1986年東京大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院内科などを経て日本赤十字社医療センター化学療法科部長。杏林大学客員教授。著書に『死にゆく患者(ひと)と、どう話すか』『医学の勝利が国家を滅ぼす』『医師の一分』など。