遠すぎた輝き、今ここを照らす光(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:トオスギタカガヤキイマココヲテラスヒカリシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-135484-2
紙書籍ISBN:978-4-10-135484-2
たとえ理想とは違っていても、今の自分も愛おしい。背中をそっと押してくれる優しい物語。
月刊誌記者として働く小坂井夏輝、31歳。取材先で中学の同級生・瀧光平と再会する。かつて周囲を見下していた瀧を夏輝は疎んじ、片や誰彼なく優しくする夏輝を瀧は偽善者と嫌っていた。だが次第に夏輝は瀧が抱える痛みを、瀧は夏輝の葛藤を知るようになる。過去を受け止め、前を向いて歩くために、二人はある行動に出る。逃げたくなる自分の背中をそっと押してくれる、優しい物語。
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平山瑞穂(ヒラヤマ・ミズホ) プロフィール
1968(昭和43)年東京生れ。立教大学社会学部卒業。2004(平成16)年『ラス・マンチャス通信』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の大賞を受賞し、デビュー。著作はその他に、『忘れないと誓ったぼくがいた』『あの日の僕らにさよなら』『プロトコル』『全世界のデボラ』『マザー』『遠い夏、ぼくらは見ていた』『出ヤマト記』『夜明け前と彼女は知らない』『僕の心の埋まらない空洞』『彫千代』『遠すぎた輝き、今ここを照らす光』『妻を譲らば』『ドクダミと桜』、糖尿病体験に基づく小説『シュガーな俺』などがある。