橘花抄(新潮文庫)

葉室麟/著
配信開始日: 2019/01/25
価格:781円(税込)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:キッカショウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-127371-6
不屈、信念、誠心、そして一途。現代人の失くしたものが、ここにある。蜩ノ記。直木賞作家、葉室麟渾身の本格時代長編。
両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢を振るう立花重根に引き取られたが、父の自害に重根が関与したと聞き、懊悩のあまり失明してしまう。前藩主の没後、粛清が始まった。減封、閉門、配流。立花一族は従容として苦境を受け入れるが追及は苛烈を極め、重根と弟・峯均に隻腕の剣士・津田天馬の凶刃が迫る。己の信ずる道を貫く男、そして一途に生きる女。清新清冽な本格時代小説。

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葉室麟(ハムロ・リン) プロフィール

(1951-2017)北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て2005 (平成17)年『乾山晩愁』で歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で松本清張賞を、2012年『蜩ノ記』で直木賞を、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で司馬遼太郎賞を受賞。「地方の視点から歴史を描く」を信条に、精力的に作品を執筆した。『いのちなりけり』『秋月記』『橘花抄』『春風伝』『玄鳥さりて』など作品多数。『蜩ノ記』『散り椿』は映画化された。

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