人形の家(新潮文庫)
新潮文庫
諸外国文学
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作品カナ:ニンギョウノイエシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-209601-7
紙書籍ISBN:978-4-10-209601-7
私は今まで夫の人形にすぎなかった! 独立した人間としての生き方を求めて家を捨てたノラの姿が、多くの女性の感動を呼ぶ名作。
小鳥のように愛され、平和な生活を送っている弁護士の妻ノラには秘密があった。夫が病気の時、父親の署名を偽造して借金をしたのだ。秘密を知った夫は社会的に葬られることを恐れ、ノラをののしる。事件は解決し、夫は再びノラの意を迎えようとするが、人形のように生きるより人間としていきたいと願うノラは三人の子供も捨てて家を出る。近代劇確立の礎石といわれる社会劇の傑作。
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イプセン(Ibsen,Henrik) プロフィール
(1828-1906)ノルウェーの劇作家。幼くして家が破産し、風刺的な詩や戯曲などを書きはじめる。創刊した週刊誌は廃刊、支配人となった劇場も経営不振で閉鎖の憂き目にあうが、戯曲『ブラン』(1866)がようやく世に認められ、『人形の家』(1879)で不動の名声を得る。その後は『幽霊』(1881)『民衆の敵』(1882)などの戯曲を世に送り、近代演劇だけでなく、女性解放運動にも大きな影響を与えた。
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矢崎源九郎(ヤザキ・ゲンクロウ) プロフィール
(1921-1967)北欧文学者、言語学者。山梨県生れ。東京帝大言語学科卒。東京教育大で教鞭をとる。アンデルセン『童話名作集』、デ=アミーチス『クオレ 愛の学校』など多数の訳書がある。