遊女のあと(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
作品カナ:ユメノアトシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-119431-8
紙書籍ISBN:978-4-10-119431-8
夫を捨てた女、妻を追う男。夢の都・尾張名古屋でめぐり逢った二人はある政争に巻き込まれていた。傑作歴史時代小説。
八代将軍・吉宗の時代、質素倹約を強いる幕府に対抗して、尾張名古屋は遊興を奨励し、空前の繁栄を見せていた。異人との出会いから、夫をすて福岡を出たこなぎと、女敵討ちのために江戸を離れた鉄太郎。長い旅路の末に名古屋の地でめぐり逢った二人は、それぞれの秘密を胸に秘めたまま接近する。巨大な政争の具となっていることも知らずに──。著者渾身の傑作歴史時代小説。
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諸田玲子(モロタ・レイコ) プロフィール
1954年生まれ、外資系企業勤務の後、翻訳・作家活動に入る。2003年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、2007年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、2012年『四十八人目の忠臣』で歴史時代作家クラブ賞、2018年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。ほかの著書に『お鳥見女房』シリーズ、『源内狂恋』(文庫化に際して『恋ぐるい』と改題)、『ちよぼ 加賀百万石を照らす月』など多数。