白い牙(新潮文庫)
新潮文庫
アメリカ文学
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:シロイキバシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-211101-7
紙書籍ISBN:978-4-10-211101-7
血沸き肉躍る興奮! 動物文学の名作!
自分以外のすべてに、彼は激しく牙をむいた。強さ、狡猾さ、無情さ……彼は生き延びるため、本能の声に従い、野性の血を研ぎ澄ましてゆく。自分の奥底にいまはまだ眠る四分の一のイヌの血に気づかぬままに――ホワイト・ファング(白い牙)と呼ばれた一頭の孤独な灰色オオカミの数奇な生涯を、ゴールドラッシュ時代の北の原野を舞台に感動的に描きあげた、動物文学の世界的傑作。
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ジャック・ロンドン(London,Jack) プロフィール
(1876-1916)占星術師の私生児としてサンフランシスコに生れる。無軌道な少年時代の後、アザラシ狩り船に乗船、さらに北米大陸の放浪、クロンダイク地方のゴールドラッシュへの参加、新聞特派員として日露戦争時の日本・満州への赴任など、様々な体験を積む。1900年、短編集『狼の子』が好評を博し、以後流行作家として『野性の呼び声』『白い牙』『海の狼』『鉄の踵』『マーティン・イーデン』等を発表。が、成功者の顔と自己の真実との相剋に苦しんだ。モルヒネ自殺と言われる。