みすゞと雅輔(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ミスズトガスケシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-101991-8
紙書籍ISBN:978-4-10-101991-8
「みんなちがって、みんないい」――そう詠った心の詩人・金子みすゞの自殺の謎とは。
「みんなちがって、みんないい。」小さな命の輝きを詠った金子みすゞ。弟の雅輔(がすけ)は幼くして養子に出され、みすゞを姉と知らずに文学の友となる。新発見の雅輔の日記から浮かび上がる二人の文芸への情熱、青春の光と影、愛と嫉妬、みすゞの自死、永遠の別れ。大正デモクラシーに生まれた童謡詩が、戦争にむかう昭和に衰退する時代背景を描きながら、知られざるみすゞ像に迫る、画期的伝記小説。(解説・片山宏行)
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松本侑子(マツモト・ユウコ) プロフィール
1963(昭和38)年、島根県出雲市生れ。作家・翻訳家。筑波大学卒。1987年に『巨食症の明けない夜明け』ですばる文学賞、2010(平成22)年に評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』で新田次郎文学賞を受賞。著書に、幕末維新小説『島燃ゆ 隠岐騒動』、訳書に英文学と聖書からの引用を多数解明した全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ、『英語で楽しむ赤毛のアン』など。