研ぎ師太吉(新潮文庫)
新潮文庫
時代小説
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:トギシタキチシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-121344-6
紙書籍ISBN:978-4-10-121344-6
若い娘が持ち込んだ一本の出刃庖丁。殺された父親の形見というが……。ほろりと切ない、切れ味抜群の深川人情推理帖!
深川黒江町の長屋で、刃物の研ぎを生業とする太吉、ひとり者。ある夏の日、裏店にひとりの若い女が訪ねて来る。料理人だった父親の形見である出刃庖丁を、供養として研いでほしいという。快く引き受けた太吉に、かおりと名乗るその娘は、妙なことを口走る。「おとっつあんは、殺されたんです」――。一本の庖丁が暴いていく、切ない事件の真相とは。切れ味抜群の深川人情推理帖!(解説・末國善己)
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山本一力(ヤマモト・イチリキ) プロフィール
1948年高知県生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、様々な職を経て、1997年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。2002年、『あかね空』で第126回直木賞を受賞。その後、2012年に第1回歴史時代作家クラブ賞、2015年に第50回長谷川伸賞も受賞している。困難にあっても誇り高く生きる人々を描いて熱い支持を集め、飾らない人柄の滲むエッセイや人生相談も好評。『大川わたり』『いっぽん桜』『ワシントンハイツの旋風』『だいこん』『かんじき飛脚』『べんけい飛脚』『ずんずん!』『カズサビーチ』「損料屋喜八郎」シリーズ、「ジョン・マン」シリーズなど著書多数。