ハレルヤ(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:ハレルヤシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-144925-8
紙書籍ISBN:978-4-10-144925-8
日だまりですやすやと眠っていた子猫の花ちゃんは、まるで小さなお饅頭みたいだった。
五月の晴れた日に、お饅頭のようなかわいらしい子猫と出会った。親猫はおらず、病院に連れて行ったところ、特別な猫であることがわかって――。花ちゃんと名付けられた子猫が、元気に走り回るようになるまでを描いた「生きる歓び」。それから十八年八カ月後、花ちゃんとの別れが語られる「ハレルヤ」。青春時代を振り返った川端康成文学賞受賞作「こことよそ」など愛おしさに満ちた傑作短編集。(解説・湯浅学)
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保坂和志(ホサカ・カズシ) プロフィール
1956(昭和31)年生れ。1990(平成2)年、『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年『この人の閾(いき)』で芥川賞、1997年『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞、2013年『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞。他の作品に『残響』『カンバセイション・ピース』『猫がこなくなった』『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』三部作、絵本『チャーちゃん』など。