蜜蜂乱舞(新潮文庫)

吉村昭/著
配信開始日: 2012/09/01
価格:440円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ミツバチランブシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-111722-5
行方不明だった長男が四日前に結婚した女を連れて帰ってきた。養蜂一筋に生きてきた伊八郎の心は、喜びと憤りで大きく揺れた。
東京の大学を中退して行方知れずになっていた長男が、女を連れて戻ってきた。彼女とは、四日前に結婚したという。養蜂一筋に生きてきた伊八郎の心は、喜びと憤りで大きく揺れた。四月、春の訪れと共に、一家は花を追って、日本列島を北上するトラックの旅に出るが……。旅先で遭遇する事件や人間なるがゆえの葛藤を、雄大精妙な自然界の摂理を背景に捉えた力編。

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吉村昭(ヨシムラ・アキラ) プロフィール

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

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