陽のあたる坂道(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
作品カナ:ヒノアタルサカミチシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-100318-4
紙書籍ISBN:978-4-10-100318-4
富んで進歩的で明るい田代家。だが、その内側は複雑で欺瞞だらけの家族であった――。青年層に多大の共感をよんだ名作。
外見は、富んで進歩的で明るい田代家。だが、倉本たか子が家庭教師として内側に入ってみると、そこには複雑で欺瞞だらけの家族関係が現前しているのだった。そんななか、妾腹の次男・信次は、やや不良ながら生一本の快男子で、重苦しい家庭の空気を体当りで破った彼は、家族の虚偽の仮面をも引きはがして、ついにはたか子の愛を勝ちとる――。青年層に多大の共感をよんだ名作。
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石坂洋次郎(イシザカ・ヨウジロウ) プロフィール
(1900-1986)青森県弘前市に生れる。慶応義塾大学文学部国文科卒業。教員生活の傍ら小説を執筆し、1933(昭和8)年に「三田文学」に発表した『若い人』が大好評を受け、作家的地位を確立する。1938年、教員を辞職。『青い山脈』『陽のあたる坂道』『あいつと私』『光る海』等、「青春もの」といわれる作品を多数著し、大衆から支持される人気作家となった。1966年菊池寛賞受賞。