アーカイブ冬の虹（新潮文庫）
新潮文庫
文芸一般
TTS（読み上げ）対応
作品カナ：フユノニジシンチョウブンコ
紙書籍ISBN：978-4-10-134101-9
紙書籍ISBN：978-4-10-134101-9
信じていた夫が、莫大な借金を残して蒸発した。苛酷な現実に打たれながらも、新たな道を歩む妻の健気な生き方を描く長編。
親子三人の平穏な生活を送っていた家庭から、夫が莫大な借金を残して蒸発した。妻・暁子の前につぎつぎと明かされる、夫の知られざる過去、悪質サラ金業者の執拗な追及……。苛酷な現実にさらされながら、民芸店に勤めた暁子は、古い藍染めの布に出会い、その美しさと、しなやかな強さに惹かれていった。無我夢中で歩きまわっていた暗闇のかなたに見た、かすかな一条の光――。
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津村節子（ツムラ・セツコ） プロフィール
1928（昭和3）年、福井市生れ。学習院短期大学国文科卒。在学中より小説を発表し、1964年「さい果て」で新潮社同人雑誌賞、1965年「玩具」で芥川賞、1990（平成 2 ）年『流星雨』で女流文学賞、1998年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞、2003年恩賜賞・日本芸術院賞、 2011年「異郷」で川端康成文学賞、『紅梅』で菊池寛賞を受賞。日本芸術院会員。主な作品に『重い歳月』『冬の虹』『海鳴』『炎の舞い』『黒い潮』『星祭りの町』『土恋』『三陸の海』等。2005年『津村節子自選作品集』（全6巻）刊行。
