ちいさこべ(新潮文庫)

山本周五郎/著
配信開始日: 2012/06/01
価格:693円(税込)
新潮文庫
文芸一般 時代小説
作品カナ:チイサコベシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-113425-3
江戸の大火ですべてを失いながら、再建に奮闘してゆく大工の若棟梁の心意気がさわやかな感動を呼ぶ表題作など中編4編を収録。
江戸の大火ですべてを失いながら、みなしご達の面倒まで引き受けて再建に奮闘してゆく大工の若棟梁の心意気がさわやかな感動を呼ぶ表題作、藩政改革に奔走する夫のために藩からの弾圧を受けつつも、真実の人間性に目を見ひらいてゆく健気な女の生き方を描く『花筵』、人間はどこまで人間を宥しうるかの限界に真正面から挑んだ野心作『ちくしょう谷』など、中編の傑作4編を収録する。

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山本周五郎(ヤマモト・シュウゴロウ) プロフィール

(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

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