三たびの海峡(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
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作品カナ:ミタビノカイキョウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-128804-8
紙書籍ISBN:978-4-10-128804-8
三たびに亙って“海峡”を越えた男の生涯と、日韓近代史の深部に埋もれていた悲劇を誠実に重ねて描く。山本賞作家の長編小説。
「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛みしめたのだが……。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越えねばならなかった。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く山本賞作家の本格長編。
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帚木蓬生(ハハキギ・ホウセイ) プロフィール
1947(昭和22)年福岡県生れ。精神科医・作家。東京大学仏文科卒業後、九州大学医学部に学ぶ。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞を受賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞を受賞するなど活躍する傍ら、医師として三十五年以上、ギャンブル症の治療に取組んできた。