徳川夢声(トクガワ・ムセイ)

徳川夢声

(1894-1971)島根県益田生れ。本名福原駿雄。東京府立一中を卒業後、活動写真弁士となる。1915(大正4)年より“徳川夢声”を名乗る。独特のリアルな語り口で一世を風靡した。トーキーの時代を迎えると、漫談家、俳優、文筆家として活躍。1939(昭和14)年、ライフワークとなる吉川英治原作『宮本武蔵』を初めてラジオで朗読する。戦後は日本初のラジオのクイズ番組「話の泉」(NHK)への出演のほか、テレビにも進出。いくつものレギュラー番組を抱える。著作も次々と刊行され、当時では珍しいマルチタレントとして圧倒的な存在感を示した。1950年に第1回NHK放送文化賞、1955年には菊池寛賞を受賞。1957年紫綬褒章、1967年勲四等旭日小綬章受章。

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