アダム・ファーガソン(Fergusson,Adam)
1932年スコットランド生まれ。イートン校からケンブリッジ大学に進み歴史学を修めたのち、ジャーナリストに。ザ・タイムズ紙などで健筆をふるった。また、欧州統合に深くかかわり、英外務省の特別顧問、欧州議会の議員を務めた。『ハイパーインフレの悪夢―ドイツ「国家破綻の歴史」は警告する―』の舞台は第一次世界大戦後のドイツ。紙幣の濫発により通貨の価値が下落し、誘発されたハイパーインフレによって社会が崩壊していく過程は、今でも貴重な教訓として引き合いに出される。その発生から終息に至るまでを当時の日記や同時代人の証言、外交資料などを駆使して生々しく描きだした本書は、欧米で数多くの高い評価を受けている。