闇の穴(新潮文庫)

藤沢周平/著
配信開始日: 2011/07/01
価格:528円(税込)
新潮文庫
文芸一般 時代小説
作品カナ:ヤミノアナシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-124714-4
別れた亭主が子と消えた……。女の心の綾を細やかにたどる表題作ほか、映画化作品「小川の辺」を含む、哀歓あふれる絶品七編。
わたしを棄てた男が帰ってきた。大江戸の裏店でそっとともした灯を吹き消すような暗い顔。すさんだ瞳が、からんだ糸をひくように、わたしの心を闇の穴へとひきずりこむ――。ゆらめく女の心を円熟の筆に捉えた表題作。ほかに、殺人現場を目撃したため、恐怖心から失語症にかかってしまった子供を抱えて働く寡婦の薄幸な生を描く「閉ざされた口」等、映画化作品「小川の辺」を含む時代小説短編の絶品七編を収める。

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藤沢周平(フジサワ・シュウヘイ) プロフィール

(1927-1997)山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。1971(昭和46)年、「溟い海」でオール讀物新人賞を、1973年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍。『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』、『白き瓶』(吉川英治文学賞)、『市塵』(芸術選奨文部大臣賞)など、作品多数。

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