観光都市 江戸の誕生(新潮新書)
新潮新書
社会
歴史学
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:カンコウトシエドノタンジョウシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610122-9
紙書籍ISBN:978-4-10-610122-9
今日は浅草、明日は目黒。見どころいっぱい八百八町。
従来、観光地としてイメージされることがあまりなかった江戸。一〇〇万前後の人口を抱え、参勤交代などで絶えず住人が入れ替わった江戸は、一大観光都市だった。将軍吉宗は都市化に伴って減少した憩いの場を江戸市民に提供した。寺社は霊験よりも見世物で参拝客争奪戦を繰り広げ、大名はお国自慢の神仏を江戸屋敷に勧請し賽銭を集め、苦しい財政の足しにした。歌舞伎や落語、時代小説だけではわからない、大江戸観光事情をあきらかにする。
購入サイト
安藤優一郎(アンドウ・ユウイチロウ) プロフィール
1965(昭和40)年千葉県生まれ。歴史家。日本近世政治史・経済史専攻。文学博士(早稲田大学)。NHK文化センターなどで生涯学習講座の講師を勤める。最近は武士の生活文化の諸相について研究を進めている。著書に『観光都市 江戸の誕生』『江戸の養生所』など。