徳川将軍家の演出力(新潮新書)
新潮新書
日本史
作品カナ:トクガワショウグンケノエンシュツリョクシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610198-4
紙書籍ISBN:978-4-10-610198-4
ひと声で万民ひれ伏す葵の御威光。外国人も驚いた。公方さまの権威向上大作戦。
封建時代の圧政の象徴から暴れん坊まで、徳川将軍は様々イメージされてきたが、江戸時代の人々にとって、実際はどのような存在だったのか。大名は拝謁儀礼、御成、鷹狩り、拝領と献上などのチャンスを使って、将軍との親密さをアピールするとともに家格の向上を図り、町人は町入能で将軍に「成田屋」と声をかけ、「ありがたく」も「勿体ない」存在として誇った。御威光の巧みな演出法にみる葵のブランド戦略。
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安藤優一郎(アンドウ・ユウイチロウ) プロフィール
1965(昭和40)年千葉県生まれ。歴史家。日本近世政治史・経済史専攻。文学博士(早稲田大学)。NHK文化センターなどで生涯学習講座の講師を勤める。最近は武士の生活文化の諸相について研究を進めている。著書に『観光都市 江戸の誕生』『江戸の養生所』など。