江戸奉公人の心得帖―呉服商白木屋の日常―(新潮新書)
新潮新書
ノンフィクション一般
作品カナ:エドホウコウニンノココロエチョウゴフクショウシロキヤノニチジョウシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610242-4
紙書籍ISBN:978-4-10-610242-4
元服まで無給、30歳まで禁酒、職場は全員男、退職まで独身。武士より厳しい江戸のサラリーマン。
「接待や進物はほどほどに」「営業に出て私用を済ませるな」「会議中居眠りをするな」……。これは江戸でも五指に入る大呉服商、白木屋日本橋店の就業規則だ。白木屋で働く奉公人は、武士を公務員とすれば、さしずめ民間企業のサラリーマンといえるだろう。出世や給料の仕組み、衣服の決まり事、細かく定められた仕事内容など、当時のサラリーマンの姿を、約四百点の古文書から鮮やかに描き出す。
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油井宏子(アブライ・ヒロコ) プロフィール
1953(昭和28)年千葉県生まれ。NHK学園講師。東京女子大学文理学部史学科卒業。近世史や古文書の楽しさを各地の講座やシンポジウムで紹介している。著書に「醤油」(『講座・日本技術の社会史』第1巻)『古文書はこんなに面白い』『江戸が大好きになる古文書』など。