「痴呆老人」は何を見ているか(新潮新書)
新潮新書
ノンフィクション一般
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作品カナ:チホウロウジンハナニヲミテイルカシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610248-6
紙書籍ISBN:978-4-10-610248-6
われわれは皆、程度の異なる「痴呆」である。
「私」とは何か? 「世界」とは何か? 人生の終末期を迎え、痴呆状態にある老人たちを通して見えてくる、正常と異常のあいだ。そこに介在する文化と倫理の根源的差異をとらえ、人間がどのように現実を仮構しているのかを、医学・哲学の両義からあざやかに解き明かす。「つながり」から「自立」へ――、生物として生存戦略の一大転換期におかれた現代日本人の危うさを浮き彫りにする画期的論考。
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大井玄(オオイ・ゲン) プロフィール
1935(昭和10)年生まれ。東京大学名誉教授。東大医学部卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東大医学部教授などを経て国立環境研究所所長を務めた。著書に『「痴呆老人」は何を見ているか』『人間の往生』『病から詩がうまれる』など。現在も終末期医療全般に取り組む。