秘伝の声(下)(新潮文庫)
新潮文庫
文芸一般
時代小説
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ヒデンノコエ02シンチョウブンコ
シリーズ名: 秘伝の声
紙書籍ISBN:978-4-10-115658-3
シリーズ名: 秘伝の声
紙書籍ISBN:978-4-10-115658-3
雪丸の出生の秘密、岩蔵を狙う陰謀……。そして明らかになる、秘伝書の内容とは? 巨匠の人生観滲む波乱の長編小説。
道場を出奔し、名を変えて諸国を巡っていた白根岩蔵は、江戸に戻って金貸しの食客となる。折しも、老中・田沼意次邸で催された剣術試合に勝った岩蔵は、見込まれて水野道場の後継者となる。それを機に、岩蔵は秘伝書を成子雪丸に返すのだが、雪丸は岩蔵を恨まず、また秘伝書を見ようとしなかった。二人の青年剣士の対照的な運命を描きつつ、著者の最後の人生観を伝えようとした長編。
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池波正太郎(イケナミ・ショウタロウ) プロフィール
(1923-1990)東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠。