漂流記の魅力(新潮新書)
新潮新書
ノンフィクション一般
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作品カナ:ヒョウリュウキノミリョクシンチョウシンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-610002-4
紙書籍ISBN:978-4-10-610002-4
苛烈な海のドラマ。初めて世界一周を遂げた日本人四人の「命がけの記録」が、いま甦る。
奥州石巻を出港し、難破してロシアに漂着した「若宮丸」の乗組員たち。10年の辛苦に耐え、日本人として初の世界一周をなしとげた彼らの記録『環海異聞』を中心に、数々の漂流記の魅力に迫る。漂流記こそ日本独自の海洋文学であり、ドラマの宝庫なのだ。
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吉村昭(ヨシムラ・アキラ) プロフィール
(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。