強力伝・孤島(新潮文庫)

新田次郎/著
配信開始日: 2012/11/01
価格:528円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ゴウリキデンコトウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-112202-1
それは人の域を超えた業だった。名峰・白馬岳の山頂まで50貫(約187キロ)もの大岩を背負い上げた男の物語。【著者の処女作にして直木賞受賞作(昭和30年下期)】
五十貫もの巨石を背負って白馬岳山頂に挑む山男を描いた処女作「強力伝」。富士山頂観測所の建設に生涯を捧げた一技師の物語「凍傷」。太平洋上の離島で孤独に耐えながら気象観測に励む人びとを描く「孤島」。明治35年1月、青森歩兵第五連隊の210名の兵が遭難した悲劇的雪中行軍を描く「八甲田山」。ほかに「おとし穴」「山犬物語」。“山”を知り“雪”を“風”を知っている著者の傑作短編集。

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新田次郎(ニッタ・ジロウ) プロフィール

(1912-1980)1912(明治45)年、長野県上諏訪生れ。無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。1956(昭和31)年『強力伝』で直木賞を受賞。『縦走路』『孤高の人』『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。次いで歴史小説にも力を注ぎ、1974年『武田信玄』等で吉川英治文学賞を受ける。1980年、心筋梗塞で急逝。没後、その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。実際の出来事を下敷きに、我欲・偏執等人間の本質を深く掘り下げたドラマチックな作風で時代を超えて読み継がれている。

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