「便利」は人を不幸にする(新潮選書)
新潮選書
社会
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ベンリハヒトヲフコウニスルシンチョウセンショ
紙書籍ISBN:978-4-10-603726-9
紙書籍ISBN:978-4-10-603726-9
「進歩」がエンドレスならば、私たちが満たされる日は永久に訪れないのか?
科学技術は日々進歩している。消費社会もまた、新しい「技術」や「便利」を生み出し続けなければならない運命にある。「進歩」には益もあれば害もあることを知っていても、我々はそのゲームから降りることはできない。「便利」と「幸福」の間の、ほどよい着地点はどのあたりにあるのか――気鋭のサイエンティストがさぐる。
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佐倉統(サクラ・オサム) プロフィール
1960年東京生れ。東京大学大学院情報学環教授。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。もともとの専門は進化生態学・霊長類学だが、最近は生物学史や科学技術社会論に研究の焦点をうつし、とくに3・11以降は放射能汚染をめぐる科学技術と社会の関係について積極的に発言している。著書に「現代思想としての環境問題 脳と遺伝子の共生』『科学の横道 サイエンス・マインドを探る12の対話』(共に中公新書)、『進化論の挑戦』(角川文庫)、『進化論という考えかた』(講談社現代新書)など。