芝桜(下)(新潮文庫)

有吉佐和子/著
配信開始日: 2014/02/07
価格:869円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:シバザクラ02シンチョウブンコ
シリーズ名: 芝桜
紙書籍ISBN:978-4-10-113214-3
大正から戦後にかけて、花柳界を生き抜いた女たちの、絢爛たる愛憎劇。
陰に陽につきまとってくる蔦代に腹を立て、無気味にさえ思いながらも、じっとその我儘に耐えてきた正子だが、ついに蔦代に絶交を宣言した。しかし、蔦代は一向に頓着しないどころか、再び正子の生活に泥足で踏み込んでくる。――雛妓(おしゃく)のころから一緒だった二人の女の宿命的な絡み合いと凄まじい愛憎の葛藤を、大正の初頭から終戦にかけての三十年の時の転変の中に描く。

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有吉佐和子(アリヨシ・サワコ) プロフィール

(1931-1984)和歌山生れ。東京女子大短大卒。1956(昭和31)年「地唄」が芥川賞候補となり文壇に登場。代表作に、紀州を舞台にした年代記『紀ノ川』『有田川』『日高川』の三部作、一外科医のために献身する嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老年問題の先鞭をつけた『恍惚の人』、公害問題を取り上げて世評を博した『複合汚染』など。理知的な視点と旺盛な好奇心で多彩な小説世界を開花させた。

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