氷雨心中(新潮文庫)

新潮文庫
文芸一般
ミステリ
TTS(読み上げ)対応
作品カナ:ヒサメシンジュウシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-142536-8
紙書籍ISBN:978-4-10-142536-8
『恋文』の著者・連城三紀彦さん絶賛! ミステリー史に残る逸品ぞろいの短篇集。
酒蔵へ出稼ぎに来た青年は、昔ここで働いていた祖父が女性を案内中、発酵タンクに落ち、共に事故死したことを知る。そして彼もまた恋人を連れて酒蔵を案内すると……「氷雨心中」。能面、線香、染物、提灯など、静かに自分の技を磨き続ける職人たち。だが、孤独な世界ゆえに、周囲の人々の愛憎も肥大してゆく。怨念や殺意を巧みに織り込み、美しくも哀しい人間模様を描く6つの物語。
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乃南アサ(ノナミ・アサ) プロフィール

1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。1988年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。1996(平成8)年『凍える牙』で直木賞を、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞を、2016年『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。他に『ボクの町』『団欒』『風紋』『晩鐘』『鎖』『嗤う闇』『しゃぼん玉』『ウツボカズラの夢』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ニサッタ、ニサッタ』『犯意』(共著)『六月の雪』『チーム・オベリベリ』『家裁調査官・庵原かのん』『雫の街─家裁調査官・庵原かのん─』、エッセイ集『いのちの王国』『ミャンマー』『地球の穴場』『美麗島紀行』『美麗島プリズム紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『犬棒日記』など著書多数。巧みな人物造形、心理描写が高く評価されている。