京都
単行本
純文学
作品カナ:キョウト
紙書籍ISBN:978-4-10-444407-6
紙書籍ISBN:978-4-10-444407-6
地図から消された小さな場所。四つの「町」をめぐる連作小説。
「平安建都千二百年」に沸く京都で、地図から消されようとしている小さな場所。たしかにそこにいたはずの、履物屋の老夫婦と少年の自分。千年百年単位で幾重にも塗りこめられた土地の記憶。自身が生まれ育った京都という町を舞台に、昭和三十年代から現在までの半世紀にわたって、人びとの営みの根源に触れる連作小説。
購入サイト
黒川創(クロカワ・ソウ) プロフィール
1961年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年刊『かもめの日』で読売文学賞、2013年刊『国境〔完全版〕』で伊藤整文学賞(評論部門)、2014年刊『京都』で毎日出版文化賞、2018年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。おもな小説に『もどろき』『暗殺者たち』『岩場の上から』『暗い林を抜けて』『ウィーン近郊』、評論に『きれいな風貌――西村伊作伝』、鶴見俊輔・加藤典洋との共著『日米交換船』、エッセイに『旅する少年』など。編著に『〈外地〉の日本語文学選』全3巻、『鶴見俊輔コレクション』全4巻、『鶴見俊輔さんの仕事』全5巻ほか。