とにかくうちに帰ります(新潮文庫)

津村記久子/著
配信開始日: 2016/03/18
価格:506円(税込)
新潮文庫
文芸一般 TTS(読み上げ)対応
作品カナ:トニカクウチニカエリマスシンチョウブンコ
紙書籍ISBN:978-4-10-120141-2
宮部みゆき、西加奈子、強力推薦! 働き、悩み、それでも歩く人々の思いをつめた小説集。
うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい――。職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう時。それぞれの瞬間がはらむ悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に綴って、働き・悩み・歩き続ける人の共感を呼びさます六篇。

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津村記久子(ツムラ・キクコ) プロフィール

1978(昭和53)年大阪市生まれ。2005(平成17)年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年「ポトスライムの舟」で芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞受賞。2023年『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞受賞、同作は2024年本屋大賞2位に。他の作品に『アレグリアとは仕事はできない』『カソウスキの行方』『サキの忘れ物』『やりなおし世界文学』などがある。

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